安倍晋三首相は1日、全焼した首里城について「政府として責任をもって全力で再建に取り組むことを約束したい。一日も早く再建できるように全力をあげる」と述べた。首相官邸で、自民党の国土強靱(きょうじん)化推進本部の決議を受け取った際の発言で、「(首里城は)沖縄のみなさんにとっての誇り。極めて重要な建造物だ」とも語った。
首相の発言に先立ち、沖縄県の玉城デニー知事は1日、内閣府で衛藤晟一沖縄北方相と会談し、全焼した首里城の再建に向けた支援を要請した。
玉城氏は「県民や遠く離れて暮らす沖縄県人にとっても、アイデンティティーの象徴で、絶対に復元しなければならない」。衛藤氏は「再建にむけて全力をあげて頑張りたい」と応じ、県と相談しながら復旧に向けた作業を進めていく考えを示した。玉城氏は1日、菅義偉官房長官や赤羽一嘉国土交通相とも会談し、同様の要望をする予定だ。
政府は再建にかかる費用を、2019年度の補正予算案に盛り込む検討を始めている。菅長官は1日午前の記者会見で「政府としては全力をあげて取り組んでいく。地元の意見を聞きながら、財政措置を含めて国としてやるべきことは責任を持って何でもやりたい」と述べた。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル